かるた祭
かるた祭・かるた開きの儀
〔日時〕令和6年1月7日(日)午前9時斎行
〔会場〕近江神宮神座殿(かみくらでん)
〔会場〕近江神宮神座殿(かみくらでん)
参列・観覧自由
小倉百人一首巻頭歌ゆかりの近江神宮で、天智天皇御製
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」
を読師が神前で朗誦し、采女装束を着用した4名の取姫が儀式的にかるたを取り「かるた開きの儀」を行います。続いて近江勧学館において高松宮記念杯をいただいた競技かるたの全国大会が開催されます。
皇室を慕い、王朝のみやびにあこがれる日本人の国民心意は、江戸時代以降一般に広まった、新年の百人一首かるた遊びのなかに育まれました。
伝説的な歌ではありますが、2つ目の勅撰和歌集である後撰集以後、天智天皇の御製として伝承され、小倉百人一首の巻頭歌として置かれました。農耕儀礼のような田作りの上に御身をおかれて農民の辛苦を思いやる歌と考えられてきましたが、同時にまた、神話の時代、天孫降臨にあたって天照大神から高天原の稲穂を授けられ、地上でも米作りを行う起源になったという、日本の米作りの起源神話への認識を踏まえて、天智天皇の御製という伝承が生れてきたと考えられます。日本の神々のまつりが米作りの上に立脚し、神まつりと米づくりと皇室とが密接不可分のものであることが、おのづからにして自覚された歌でもあります。
皇室を慕い、王朝のみやびにあこがれる日本人の国民心意は、江戸時代以降一般に広まった、新年の百人一首かるた遊びのなかに育まれました。
伝説的な歌ではありますが、2つ目の勅撰和歌集である後撰集以後、天智天皇の御製として伝承され、小倉百人一首の巻頭歌として置かれました。農耕儀礼のような田作りの上に御身をおかれて農民の辛苦を思いやる歌と考えられてきましたが、同時にまた、神話の時代、天孫降臨にあたって天照大神から高天原の稲穂を授けられ、地上でも米作りを行う起源になったという、日本の米作りの起源神話への認識を踏まえて、天智天皇の御製という伝承が生れてきたと考えられます。日本の神々のまつりが米作りの上に立脚し、神まつりと米づくりと皇室とが密接不可分のものであることが、おのづからにして自覚された歌でもあります。
君民一体の農耕社会への渇仰がうかがわれ、また現今、天皇陛下が宮中で田植と抜穂をお手づから行っておられることと即応するものがあります。