参拝の作法
神社参拝の作法
◎神社は、日本人の生活道徳・信仰の中心であり、氏子崇敬者をはじめ国民みなが尊崇する、清浄かつ神聖な神々のお住いです。氏神神社や近くの神社に、できるだけ毎朝、特に毎月1日・15日には参拝するように心がけましょう。年頭の初詣、祝祭日、各家庭の節目の折などは特に心をこめて参拝しましょう。
◎入口の鳥居は神聖を示すものであり、ここで衣服を整え、軽く頭を下げて境内に参入しましょう。神域では心を引き締めて、大声を出したり、喫煙、犬の連れ込み、指定箇所以外に自動車を乗り入れるなどはやめましょう。
◎手水の作法 手水舎で手を洗い、口をすすいでから神前に進み、お賽銭を奉り、鈴のある神社では鈴を鳴らして拝礼します。帽子・コートなどはできるだけ脱ぎましょう。手水の作法はまず柄杓に清水を汲んで左手を清め、次に右手を清め、さらに清水を左手の掌に受けて口をすすぎ、再び左手を清めます。柄杓を口につけないようにしてください。
◎正式参拝や諸祈願等は社務所または受付にて参拝の趣旨を述べ、玉串料(初穂料) を納め、指示により昇殿してお祓いを受け拝礼します。なお正式参拝とは賽銭箱のところでの参拝に対していうもので、通常は祝詞はありません。
◎拝礼の作法 2回深く頭を下げ、次に祈念を込めて2回拍手を打ち、再び深く頭を下げます(2拝2拍手1拝)。または2拝2拍手ののち、ゆっくりと心中祈念を込め、再び2拍手2拝。要は2回拍手を打つことを基本とし、心からの祈りを込め、誠を捧げて神々に日々の無事を感謝する気持が大切なことです。
◎玉串を奉る作法 玉串を受けて胸の高さに持ち、拝礼の位置に進みます。玉串の根元を下にして捧げ持ち、祈念を込めたのち、根元を神前に向けて奉ります。次に2拝2拍手1拝。代表のみ玉串を奉る場合は、他の参列者は代表者に合わせて自席で拝礼します。
◎参拝後、神酒を戴くのは神威を身に受けることであり、儀式の一部として大切なことです。
忌服について
●親族に不幸のあったときは、一定期間謹慎し神前に出るのを慎しむとともに故人の霊祭に専念するのが古来の習わしです。その場合、家庭の神棚も喪に触れないように扉を閉じ、半紙を貼付して毎日の祭りを停止します。
●古くは一年間は鳥居をくぐってはならず、通常の社会生活もしないこととされていましたが、明治以後、一般的な服忌は次の通りです。この期間を過ぎれば一般的な神社参拝・神事に参加することも差し支えありません。
・父母・夫・妻・子 50日
・祖父母・孫・兄弟姉妹 30日
・曽祖父母・曽孫・甥・姪・伯叔父母 20日
・高祖父母・玄孫・兄弟姉妹の孫・従兄弟姉妹・大伯叔父母 10日
・配偶者の親族の忌の期間は右の期間をー項ずつ繰り下げます。
●忌明の際は塩・酒で家内・家族を清め、通常の神棚祭りを再開します。
・父母・夫・妻・子 50日
・祖父母・孫・兄弟姉妹 30日
・曽祖父母・曽孫・甥・姪・伯叔父母 20日
・高祖父母・玄孫・兄弟姉妹の孫・従兄弟姉妹・大伯叔父母 10日
・配偶者の親族の忌の期間は右の期間をー項ずつ繰り下げます。
●忌明の際は塩・酒で家内・家族を清め、通常の神棚祭りを再開します。