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時計館宝物館

近江神宮時計館宝物館
 わが国の時刻制度は、今をさかのぼること1350年の昔、天智天皇の御代に大津の都に漏刻(ろうこく)を設置され時間を知らされた御事績に始まります。漏刻とは水時計のことであり、日本書紀には、初めて漏刻を用い鐘鼓を鳴らして時を知らされた、と記録され、時の記念日の由来ともなりました。
 昭和38年、近江神宮時計博物館は、わが国最初の時計博物館として、日本の時刻制度発祥の地に設けられました。平成22年4月、近江神宮御鎮座70年を期して改装し、「時計館宝物館」として新装開館、その後、27年に屋根の銅板を葺き替えました。1階の時計館には高松宮家(有栖川宮家伝来)から御下賜されたわが国最古級の懐中時計や、各種の和時計をはじめ古今東西の時計、2階の宝物館には曾我蕭白「楼閣山水図屏風」(重要文化財 展示品は複製)や河井寛次郎の陶器、刺繍で織った百人一首織かるたなど、御鎮座以来各界の方々から奉納いただいた各種の品々を展示しています。
 このほか、近江神宮では、崇福寺跡、南滋賀町廃寺跡の出土品を所蔵していますが、崇福寺跡出土舎利容器(国宝)は京都国立博物館、南滋賀遺跡出土白磁水注(重要文化財)は東京国立博物館、このほかの遺跡出土品(大津市指定文化財)は大津市歴史博物館に寄託しています。
 
 
 〈昭和43年指定 博物館相当施設〉
 
 所 在 地  滋賀県大津市神宮町1-1(近江神宮境内)
 開館時間   午前9時30分~午後4時30分
       (祝日以外の月曜は休館)
 入 館 料  大人 300円(団体210円) 小中学生 150円〈団体100円)
         (幼児は無料 団体は25名以上)
 
宝物館2階

1階 時計館 常設展示

垂揺球儀(すいようきゅうぎ)

垂揺球儀(すいようきゅうぎ)
寛政の初めに製作された我が国独自の振子式天文時計。国内では5基確認されているが、当館の垂揺球儀は、完全な形態で現存する唯一のものである。重りのエネルギーによって振子を振動させ、歯車を回して振動数を計測、表示する。100万回までの振動数を計測することができる。江戸中期の天文学者・間重富(はざま しげとみ)の考案になり、戸田忠三郎忠行の製作。天体観測のために定時法の精密な時刻を知るために用いられた。下の部分は不定時法により尺時計として用いられた。

櫓時計(やぐらどけい)

櫓時計(やぐらどけい)
大名時計ともいう。動力には、重錘(おもり)を使用する。機械体は高い櫓の上にあり、下に重錘が下っている。一番上の錘は、時報と目覚用ベルを兼ねており、各時刻に各々の数を打って刻を知らせる。テンプの錘の位置を半月ごとに(二十四節気ごとに)変えることにより、不定時法による時刻に対応させる。

香時計(こうどけい)

香時計(こうどけい)
香炉の灰の中に香を鉤型に幾重にも埋め、香の燃焼の長さにより時刻を計る。香は合歓(ねむ)の木の若葉を粉にして使用する。香炉盤、自香盤、抹香時計ともいう。
 

漏刻(ろうこく)

漏刻(ろうこく)
三層に分かれた枡より漏れ落ちる水の量により時間を計るわが国最初の時計。落ちてくる水によって矢が浮き上がり、矢に付けた目盛により時間を知る。古代のエジプトや中国でも用いられたが、日本では天智天皇が初めて造られたと日本書紀に記される。近江朝より平安朝末期まで全国の国府・鎮守府などに置かれ時間を知らせた。近江神宮の漏刻は昭和39年オメガ社総代理店のシイベルヘグナー社により奉納されたもの。

2階 宝物館 常設展示

重文「楼閣山水図屏風」曾我蕭白筆(複製)
重要文化財「楼閣山水図屏風」曾我蕭白筆(複製)
 現品は琵琶湖文化館に寄託
河井寛次郎陶器
河井寛次郎「抹茶茶碗・花扁壺」
池田遥邨「唐崎の松」
池田遥邨「唐崎の松」
漆大食籠・漆行器
漆大食籠・漆行器
近江神宮
〒520-0015滋賀県大津市神宮町1番1号
TEL:077-522-3725
 FAX:077-522-3860

https://oumijingu.org/
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ご祭神 天智天皇(天命開別大神)
ご神徳 時の祖神
開運・導きの大神
文化・学芸・産業守護
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・参拝時間     6:00~18:00
・ご祈祷      9:30~16:00
・お守り・御朱印等 9:00~16:30
・時計館宝物館   9:30~16:30
        (入館16:15まで)
・結婚式打合せ   10:00~16:00
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【参拝所要時間】
参拝のみ:駐車場より10分程度
日時計・漏刻等観覧:5~10分程度~
時計館宝物館: 15分程度~
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車いす利用 時計館横から外拝殿までスロープあり。時計館横に車いす用トイレあり。時計館横まで身障者用自動車は乗入可能
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【祭典行事予定】
3月17日 祈年祭
4月20日 例祭
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