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旧官幣大社・勅祭社で、社殿は近江造り・昭和造りといわれ、近代神社建築の代表として登録文化財となっています。
 
 
 
滋賀県西部の大津市中心部にほど近い、琵琶湖西岸の山裾にあります。
天智天皇の10年、近江大津宮に漏刻を創設して時報を開始されました。大宇宙の悠久の時の動きは神々のはたらきでもあることに感謝の誠を捧げ、6月10日時の記念日に漏刻祭が斎行されます。
小倉百人一首巻頭の天智天皇御製「秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ」を神前で朗誦し、かるた開きの儀が行われます。この歌のゆかりにより、近江神宮では競技かるたの大会が盛んに開催されています。
 
馬事を進められた天智天皇の時代を偲び、時の記念日に先立つ6月第1日曜日、その祝賀奉納行事として流鏑馬神事が執り行われます。

令和3年の年柄

 謹んで今上天皇ご治世第三年、令和三年の訪れをお祝い申し上げる。
 昨年の初め、世界がこのような状況に陥ろうとは誰が予想したであろうか。有史以来世界はさまざまな感染症にさいなまれ、大幅な人口減少をもたらしたこともあったが、近年は医学の進歩や医療態勢の充実もあって、これほどの世界的蔓延が起こったことはなかった。

 高度情報社会の現代、一遍の新型感染症が世界の人々の心理を恐怖に陥れ、世界経済を泥沼に落とし込んだ。世界中の人と物の頻繁な往来と人口の都市集中とが甚大な感染拡大をもたらした要因であることは間違いないであろうし、さらに高度に発達した情報通信による玉石混淆の文言が前時代にはなかった社会的、心理的な影響を与え、人の行動を左右した。このような中から次の時代をどう切り開いていくかが本年の課題であろう。

 さて今年は辛丑六白の年。辛(かのと)は金気の陰。辛は新であり、草木が枯死して新しくなろうとする状態を表わし、転じて今までとは違った新しい状態、新たな段階に入ったことをいう。
 辛の文字は入れ墨を入れる鍼の象形といわれ、原義は鋭い刃物で切りつけることで、傷つけることから、罪、罰する、刑罰などを表わす。つらい、むごい、ひどい、厳しいなどの意味があり、辛酸、辛艱、辛苦などの熟語にも用いられている。このような苦しさ、厳しさを我慢するのが辛抱である。また闘争、殺傷、犠牲などのことばにもつながり、抵抗するものを武力で押し切って前進することを表してもいよう。改革革新するために犠牲を覚悟する必要があることをも示唆する。
 九星は六白金星であり、高いところから見下ろすような強大な力を表わすが、金気でもあり金属の冷たさ、冷徹さを表わす点では辛と通じるものがある。

 丑は紐の原字であり、手指に固い力を入れてひねる形の象形とも、右手を伸ばして掴む形の象形ともいわれる。指先に力を入れて曲げ、強く物をつかんで握りしめたり、紐を強く結ぶ意味である。起きて初めて手を上げることから、「始める」の意味でもある。

 五行の上では丑は水気の残存する土気であり、月では旧十二月。真冬の厳寒暗鬱の中に春の気配を含んだ転換期の状態を表わす。万物が枯死した中から新たな胎動が始まり、種子の中に萌芽が生じるが、いまだ陰気が強く十分に伸び得ない。一進一退の状態である。丑には閉ざすの意味もあるが、豪雪のさなか、扉を鎖して閉じ籠もっている様が目に浮ぶ。しかし水面下では物事が胎動し、寒気(陰気)が緩むのを待って動き出そうとしている状態である。新型感染症の世界的な拡大のなか、社会のあり方が大きく変容しつつあるが、社会経済の活動が大きく制約された中から新たな動きが芽生え、物事が動き出そうとする現在の状態を示しているようである。障害が多いなかで希望が膨らんでいく状態ともいえるし、希望に向って進みつつ障害にぶつかりがちな状態でもある。

 丑は紐の原字であることから結ぶの意味もあり、一本一本の糸が束ねられて紐となり、強力な紐帯として結び成され、人間関係の絆を繋ぎ寄せることを象意している。東日本大震災のあと社会の絆を重視することが叫ばれたが、年月とともに次第に忘れられていく傾向にあり、ここへ来て新型感染症はその絆をバラバラにするようにも作用した。人と人とが会うことを避けざるを得ない状態とは、社会が崩壊に向うようなものである。その中で何とか絆を保つための模索も行われる。情報通信の発達は直接会わなくても意思疎通をとることを可能にしたが、その場の雰囲気や言外の言を察することは難しい。また感染を防ぐためにマスクの着用は不可欠とはいえ、マスク越しに微妙な表情を読み取るのは困難である。

 そしてまた国家間や地域間の移動が感染拡大の原因になるとされ、特に国家間の移動が大きく制限されたこともあって、社会の分断の傾向がいよいよ強まってきているが、強者が弱者を押さえつけるのでなく、国家間、民族間、各地域社会、各個人の差異特質を踏まえた上での紐帯を深めていくことは丑年の象意でもある。

 昨年は時の記念日百周年の年であったが、今年は天智天皇が大津宮に漏刻を置いて時報を開始されてから一三五〇年となる。世界史の転換点ともいえるこの年巡りにあたって、悠久の時の巡りのなかで、それぞれが所を得て生かされ、役割を与えられていることを感じ取っていただき、一人一人が何をすべきか、何ができるかを考えていただくよう、お願いしたい次第である。
 
(令和3年 近江神宮『開運暦』より)
近江神宮
〒520-0015滋賀県大津市神宮町1番1号
TEL:077-522-3725
FAX:077-522-3860

http://oumijingu.org/
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ご祭神 天智天皇(天命開別大神)
ご神徳 時の祖神
開運・導きの大神
文化・学芸・産業守護
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・参拝時間     6:00~18:00
・ご祈祷      9:30~16:00
・お守り・御朱印等 
9:00~16:30
・時計館宝物館   9:30~16:30
        (入館16:15まで)
・結婚式打合せ   10:00~16:00
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【参拝所要時間】
参拝のみ:駐車場より10分程度
日時計・漏刻等観覧:5~10分程度~
時計館宝物館: 15分程度~
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車いす利用 時計館横から外拝殿までスロープあり。時計館横に車いす用トイレあり。時計館横まで身障者用自動車は乗入可能
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【祭典行事予定】
◆12月1日 初穂講大祭
◆12月13日 門松立て
◆12月20日 煤払祭
◆12月31日 除夜祭
◆12月31日 大祓式
トップページ下欄のカレンダー記載の祭典時刻は30分程度早める場合があります。祭典中でもご祈祷はできます。
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